TPP「特に丁寧に慎重な議論を」と二階幹事長

2016年10月01日 08:04

 自民党の二階俊博幹事長は30日の記者会見で、福井照衆院議員がTPPに関し、強行採決で実現すると発言し、即日、TPP特別委員会理事を辞任したことに「特にTPPにおいては国民の関心も高いわけなので、これらの問題について、分かりやすく丁寧な議論を慎重に重ねていただきたいというのが我々の方針だ」と強調した。

 二階幹事長は「本人も深く反省し、即刻辞任するということに相成ったわけでありますから、私はそういうことを、自民党各議員はこの状況を知っておるわけですから、胸に刻んで慎重な審議に全力を尽くしていただきたいと思っている」と丁寧、慎重な議論をするよう強く求めた。

 また、当初、7千数百億とされた東京オリンピック予算がいつの間にか3兆円規模にまで膨れ上がってしまっていることに関して、記者団から東京五輪の予算についてどのように考えるかと聞かれ「都政として予算問題は極めて重大な関心を持っておるということは理解できるが、オリンピック関係者の今日までの積み上げの議論もある。慎重に見守っていきたい。自民党幹事長が意見を申し述べる立場にはない」と答えた。(編集担当:森高龍二)