オバマ政権下でTPP承認を期待 榊原会長

2016年09月29日 08:08

 日本経済団体連合会の榊原定征会長は28日までの記者会見で「TPPについて必ず承認してもらいたい」と語った。

急ぐ理由について榊原会長は「TPPは米国大統領選の中、トランプ候補、クリントン候補ともに反対・消極的姿勢を示している」とし「トランプ候補は撤回、クリントン候補は再交渉と発言している。新政権へ批准プロセスが引き継がれると、TPP成立が難しくなることが予想されるため」とし「現政権中に米国議会で承認されることを強く期待している」と期待した。

また榊原会長は「オバマ大統領も自身の任期中に承認させるという強い意志を示しており、日本としても早く承認し、米国を後押ししていくことが重要」とした。

榊原会長は、今国会では特に「補正予算とTPPは別格であり、必ず通してほしい。加えて、消費増税が延期になったことに伴う関連法案、労働基準法改正案など重要法案の確実な成立を期待したい」とした。(編集担当:森高龍二)