ヘリパッド反対リーダー逮捕も工事に影響ない

2016年10月19日 17:43

 沖縄県の米軍北部訓練場へのヘリパッド建設工事を巡り、反対運動のリーダーが17日逮捕された事案で、稲田朋美防衛大臣は「提供施設・区域内に侵入し、沖縄防衛局が設置した有刺鉄線を切断した者がいたことから沖縄県警により逮捕されたと承知している」とした。

 稲田防衛大臣は「無断で提供施設・区域に立ち入ったり、他人の所有物を損壊する違法行為は許されない。違法行為については適切に対処していくということ」と語った。また「ヘリパッド建設工事の今後に何か影響を与えるということではない」と今回の事案で工事に何らかの影響を与えることはないとの考えを示した。ただ、違法行為に及んでまで反対する中で、工事を進めることが地元への対応としてどうなのか、疑問は残ることとなった。

 一方、建設反対派などから指摘され、陸運事務所から道路運送車両法違反の疑いで警告を受ける可能性も言われる砂利運搬トラックの着色フィルムや最大積載量非表示問題について「道路運送車両法に基づいて車両検査を受けた車両を使用し、ダンプカーに設置された自重計により計測して、積載重量を確認するなど適切に行っていると思うが、一部車両については経年劣化や汚れなどで表示番号や最大積載量表示が見えにくかったり、助手席の窓が運転手の視野を妨げるおそれがあったことから、受注者に対し改善するように指示した」とした。(編集担当:森高龍二)