高市早苗総務大臣は8日の記者会見で、記者団から国家公務員には労働基準法が適用されていないことから、総務省の職員は長時間労働している職員が多いと思うが、と電通の長時間労働問題に絡んで質問され「相当大変な仕事をしていただいていると思う。総務省に限らず、各府省見ても、休日であっても電気がついていたり、深夜・早朝にも電気がついていたりで、家にシャワーを浴びに帰るのが精一杯という形で、ほとんど眠らずに仕事していらっしゃるような方も多いと思う」と国会会期中や予算編成時期などでは仕事に追われる職員が多いとの受け止めを示した。
一方で、自身の取り組みとして、大臣就任からこれまでに1度も朝レクをしていないことや府省の中でも「総務省が霞が関のトップランナーとして、テレワークにしっかり取り組んでいる」と働き方改革への取り組みの一端を語った。
高市総務大臣は職員の長時間労働に「国会対応をしてくれている各担当者も相当大変な作業をしてくださっている」と気遣ったほか「消防庁に関しては災害が起きるたびに彼らが倒れちゃうんじゃないかというぐらい、何日も泊まり込みで対応に当たってくれている」と現場の状況を語った。
そのうえで「私自身はこれまでも管理職員に対しまして勤務時間管理の徹底を図ってきたつもりであり、ひとつ誇れるのは総務省が霞が関のトップランナーとして、テレワークにしっかり取り組んでいること」と語った。
またテレワークについて「テレワークが、かえって仕事の持ち帰りになってしまって、休日でも、深夜でも、家で仕事をしなければいけないことになると、これは何にもならないので、あくまでも生産性を上げるために、そして、急に子どもさんが熱を出されたり、急に介護の対応をしなければいけなかったり、出勤が難しいときに有効に活用いただくことなどを基本に考えていきたいと思っている」と、テレワーク本来の目的にあった活用を推進するよう注意していく考えも示した。
高市総務大臣は会見の中で「一昨年9月3日に大臣に就任したが、私は委員会の当日の朝レクは1度も行ったことがない。電車やバスが動いていない早朝の時間に職員に出勤していただくことは基本的にしないようにしている。ます。これも国会の皆様の御協力も必要だし、各部署で管理者が部下1人1人に目配りしながら、働き過ぎになっていないか調整していかなければいけない問題であるとも思う」と大臣就任から1度も朝レクはしていないと語った。(編集担当:森高龍二)