日本原子力発電は30日、敦賀原発2号機の原子炉補助建屋で定期検査中の作業員10人に飛散した放射性物質を含む1次冷却水がかかった、と発表した。
「被水した作業員10名に外部被ばくはなく、身体汚染や身体内部への放射性物質の取り込みはなかった」としている。
日本原子力発電によると「同日午前10時49分頃、原子炉補助建屋地下2階(管理区域)A冷却材貯蔵タンク室内の弁点検工事に伴い、点検対象弁の取り付けボルトを緩め、溜まり水を受け皿に回収しようとして水がシャワー状に飛散し、周囲にいた作業員10名が被水した」としている。
飛散した水は配管径等から約160リットルと推定しているとし、放射能量は27万2000ベクレル(2.72×105Bq)と推定していると説明。そのうえで「現在、原因を調査中で、周辺環境への影響はない」と発表した。(編集担当:森高龍二)