NHKの次期会長に上田良一氏、焦点は副会長に

2016年12月08日 09:27

NHKの次期会長にNHK経営委員会委員で、同監査委員の元三菱商事代表取締役・上田良一氏の任命が決まった。任期3年。現職の籾井勝人会長は1月24日で退任する。これにより、焦点は副会長人事に移る。

 上田氏は昭和24年5月、長崎県生まれ。一橋大学法学部卒。平成25年6月から経営委員会委員。7月に監査委員も兼務。放送文化基金評議員でもある。

 上田氏は6日の会見で「みなさんに信頼される公共放送としての役割を、しっかり果たしていきたい」と語り「会長就任後、自身の考えや思いをしっかり説明したい」とした。

 また「受信料で支えられているNHKは効率的運営を避けられない。頑張ってお役に立てればと思う」とビジネスマンとしての経験を活かしていくとした。

 また「現場に近いところに出向いて、視聴者の意見に真摯に耳を傾け、ある時には節約し、ある時には有効活用するということを考えていけばよいと思っている」とも語った。

 上田氏はNHK予算が3年連続「全会一致」になっていない状況について「正直、残念に思う。何とか努力して、本来あるべき姿になればと思っている」と全会一致で予算が承認されるような予算編成と運営を目指す考えを示した。(編集担当:森高龍二)