高市早苗総務大臣は9日の記者会見で、NHKの次期会長に上田良一氏(NHK経営委員、元三菱商事副社長)が就任することになったことに「放送法の定めるところに従って十分議論された上で適切に議決されたと認識している。豊かな国際経験や企業経営の専門家としての知見を活かされ、社会的な使命を担う公共放送のトップとして強いリーダーシップを発揮していただくことを期待している」と語った。
一方、1月に退任することが決まった籾井勝人会長に対しては「平成26年1月に会長に就任されて以降、NHKでは平成26年度、27年度と過去最高の受信料収入を確保していただいている。4K・8Kの試験放送も開始された」と評した。
また高市大臣は「国際放送の充実という点ではNHKワールドTVで、北米、アジアを重点地域として大型のニュース番組、討論番組、それから、旅行に関する番組などを編成され、プロモーションも相当強化していただいた」と語った。
一方、子会社で相次いだ不祥事も「ガバナンスの強化について迅速に取り組みを開始していただき、成果を上げてこられた」と評価。「公共放送としてのNHKの発展に貢献してこられた」とした。(編集担当:森高龍二)