来年度予算案防衛費に「危険な軍拡予算案」共産

2016年12月25日 08:43

 日本共産党は24日の機関紙赤旗で、来年度予算案で防衛費が5兆1251億円と今年度当初予算に比べ710億円増額されたことに「危険な軍拡予算案」とけん制した。

 赤旗は「安倍晋三政権が憲法9条(戦争の放棄規定)を踏みにじる戦争法(安保法制)の本格的な運用に乗り出している中、自衛隊を『海外で戦争する軍隊』に改造する方向を際立たせる」としたほか「沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設加速をもくろむ」として「危険な軍拡予算案」とした。

 軍拡予算案とする中で「海外への介入・干渉戦争の先兵である米海兵隊をモデルにし『水陸機動団』(仮称)を創設する」とし、そのために「水陸両用車AAV7(11両、85億円=契約ベース、以下同)を調達する。米海兵隊の同型機が沖縄で墜落事故を起こし、国民の懸念が広がっている垂直離着陸機オスプレイ(4機、391億円)をはじめ、新たな空中給油機KC46A(1機、299億円)も計上している」と例示した。

 また「防衛省が大学などに武器開発に応用可能な研究費を出し、軍事研究の下請け機関に変質させる安全保障技術研究推進制度に16年度の6億円から18倍増の110億円を計上したのも大問題」と問題提起している。共産党は次期国会で追及する構え。(編集担当:森高龍二)