小沢代表、総選挙へ一層の野党・市民共闘を訴え

2017年01月17日 08:04

 自由党の小沢一郎戦代表は日本共産党の第27回党大会であいさつし、野党がより一層の連携を強め、野党共闘・市民共闘で政権交代を実現しなければならないと強く呼びかけた。

 小沢代表は「安保法案に象徴されるような考え方では日本の平和は守れない」と語るとともに、国民生活においては「貧富の格差、域間格差、雇用における格差が広がってひろがっており、このまま安倍政権が続けば弱肉強食の社会が広がり、国民生活が崩壊する日が来る」と危機感をにじませた。

 小沢代表は、あいさつ冒頭、「戦後の憲政史上の大きな転換期に立つ年に大きな転換を促した最大の原動力はあなた方、日本共産党」とさきの参院選挙をその代表例に「共産党が大きく方針を転換させ、国民のために、安倍政権打倒のために、1人区の野党候補を一本化させるという英断を下された。この決断は党利党略を捨て、国民の生活を第一に考えた転換であり、皆さんの決断に深甚なる敬意を表します」と高く評価していることを伝えた。

 小沢代表は「野党共闘の実現により前回2議席だった1人区で11議席を獲得できた。野党が力を合わせれば必ず結果がついてくることを証明した選挙戦であったと思う」と語った。

 一方で「全体を見ると、自公に3分の2の議席をとられてしまった。敗北の選挙だった。ここを忘れてはいけない」とも語った。

 そのうえで「これからの選挙において、野党が緊密に・真剣に・心から連携し、協力していかなければ、総選挙で勝利し、政権交代を実現することはできない。参院選挙での共闘を第1歩とし、さらに2歩も3歩も前進させ、野党共闘・市民との共闘を実現させなければならない」と訴えた。

 小沢代表は「衆参ともに3分の2を占める安倍政権の暴走がますます激しくなってきている。やりたい放題の政治をしていると言っても過言ではない」と警鐘を鳴らし、次期総選挙への共闘に真剣に取り組むことを呼びかけた。(編集担当:森高龍二)