上田会長に公共放送トップのリーダーシップ期待

2017年01月25日 08:23

 高市早苗総務大臣は24日の記者会見で、同日で勇退することになった籾井勝人NHK会長について記者団の質問に答え「公共放送としてのNHKの進展に貢献していただいたと思っている」と平成26年度、27年度に過去最高の受信料収入を確保したことや4K・8K試験放送の開始、インターネット同時配信の試験的提供開始などをあげ、評価した。

 その一方で、高市大臣は「退任直前にガバナンスの強化とコンプライアンス徹底に取り組んでいただくようお願いしていたにもかかわらず、職員の方による受信料の着服が発覚した、公表が遅れたことで厳重注意の行政指導に至ったことは大変残念」と語った。

 福島放送局記者のタクシーチケットの不正使用や時間外手当の不定受給もあり、NHKは問題発覚に関して21人を出勤停止や減給などの処分にした。

 高市大臣は「(25日付けで)新会長になられる上田良一さんは非常に豊かな国際感覚と企業経営の専門家としての知見をお持ちで、経営委員、監査委員として培ってこられた知見を十分活かしていただいて、社会的使命を担う公共放送のトップとして、強いリーダーシップを期待している」と語った。(編集担当:森高龍二)