辺野古訴訟で司法人事介入の指摘に総理が反論

2017年01月26日 08:36

 民進党の風間直樹参院議員は沖縄県「辺野古訴訟」に関わる裁判官異動人事について、25日の参院本会議で「国側勝訴の判決を出した福岡高裁那覇支部の多見谷寿郎裁判長が陪席の蛭川明彦判事や国側の当事者役である定塚誠法務省訟務局長とそれぞれ同じ裁判所で勤務していた時期があり(那覇支部への人事異動が訴訟提起直前だったことなど)3人が意思疎通できることは明白」と語り、具体的重複時期をあげて、公平な裁判だったのか疑問を呈した。

 風間議員は「辺野古訴訟は監督・安倍晋三総理、脚本・定塚誠法務省訟務局長、主演・多見谷寿郎裁判長、上演・蛭川明彦判事という4人のキャスティングで行われたお芝居だったのではないか」と皮肉った。

 そのうえで、風間議員は「行政が人事を通し、司法の独立を侵すことを民進党は許さない」と強調した。

 この指摘に安倍総理は「行政が司法の人事に介入し、司法の独立を侵害するなどということは全くない。まったくの憶測に基づくもので、誠に遺憾だ」と反論した。そのうえで、「総理として各府省の幹部から業務について報告を受けるのは当然のこと」と答えた。(編集担当:森高龍二)