民進党の江田憲司代表代行は10日の記者会見で、日米首脳会談に触れ「危惧されるのは、トランプ大統領は損得重視・取引外交と言われているので、(日米安全保障条約の下、日米同盟において)『日本をこれだけ守ってやっているのだから、個別の経済・通商問題では譲歩しろ』と言いかねないところもある」と警告した。
そのうえで、江田代表代行は「そういう場合には従来通り、安全保障と経済通商の問題とは峻別して対応してほしい」とトランプ大統領ペースにはまらないよう求めた。
江田代表代行は特に自らの自動車を巡る米国交渉経験を踏まえ「トランプ大統領が何度も発言しているように、日本の自動車産業の米国での生産現状を全く理解しない発言がある」とし「この分野についてはトランプ大統領に限らず私が交渉に関わったクリントン政権時代の自動車交渉でも大変理不尽な要求を突き付けてきたことも事実なので、理不尽な要求が想定される。仮にそうなった場合は日本側の要求、特に米国側の市場開放をしっかりと突き付けてほしい」と注文を付けた。(編集担当:森高龍二)