メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」日本発売、ブランドとして7番目のSUV登場

2017年02月24日 08:11

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「GLCクーペ」は、クーペとしてのスタイリッシュなフォルムとSUVらしい存在感を備えながら、GLCと同等の走行性能、利便性を実現したメルセデスの7番目となるSUVクーペだ

 メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツのミッドクラスのSUV「GLC」にクーペモデルを追加し発表、23日から注文受付を開始。発売は同日から順次開始するという。なお、メルセデスAMG GLC 43 4MATIC クーペについては、本年3月下旬発売予定している。

「GLCクーペ」は、クーペとしてのスタイリッシュなフォルムとSUVらしい存在感を備えながら、GLCと同等の走行性能、利便性を実現したメルセデスの7番目となるSUVクーペだ。クーペスタイルでありながら後席は大人が十分快適に乗車可能な空間を確保し、VDA方式で最大1400リッターの広い荷室を備えている。

 「GLCクーペ」のラインアップは、価格を抑えた2輪駆動ガソリンエンジンモデル「GLC200 クーペ」「GLC 200 クーペ スポーツ」、クリーンディーゼルモデル「GLC220 d 4MATIC クーペ スポーツ」「GLC220 d 4MATIC クーペ スポーツ(本革仕様)」、走行状況に合わせて乗り心地を好みのサスセッティングが選べるAIR BODY CONTROLを採用した4気筒ガソリンエンジンモデル「GLC250 4MATIC スポーツ(本革仕様)」、プラグインハイブリッドモデル「GLC350 e 4MATIC クーペ スポーツ」、メルセデスAMGが専用開発した高出力V6エンジンを搭載する「メルセデスAMG GLC43 4MATIC クーペ」と豊富な構成となる。

 GLCクーペのエクステリアデザインは見ての通り。メルセデス・ベンツ日本曰く「スポーツ性とモダンラグジュアリーに対する美的・官能的要素を併せ持つと同時に、SUVの要素も備えている」デザインだという。

 インテリアデザインには、CクラスやGLCとの近親関係を連想されるもの。機能的で上質なデザインといえる。8.4インチディスプレイを備えた「COMANDシステム」も、定評のCOMANDコントローラーに加えタッチパッドも採用し、さまざまな入力方法が可能となった最新世代へと進化した。

 GLCクーペのエンジンをラインアップは豊富だ。GLC 200 クーペには最高出力184ps(135kW)、最大トルク300Nmを発揮する2リッター直列4気筒直噴ターボガソリンエンジン、GLC220d 4MATICには最高出力170ps(125kW)、最大トルク400Nmの2.2リッター直列4気筒ディーゼルエンジン、GLC250 4MATICクーペには最高出力211ps(155kW)、最大トルク350Nmの2リッター直列4気筒直噴ターボガソリンエンジン、GLC350e 4MATICクーペには、GLC250 4MATICクーペのエンジンに最高出力116ps(85kW)、最大トルク340Nmを発生しブースト機能も併せ持つモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド仕様となる。メルセデスAMG GLC43 4MATICクーペは最高出力367ps(270kW)、最大トルク520NmのAMGが専用に開発した高出力の3リッターV6ツインターボエンジンを搭載する。

 組み合わせるトランスミッションは、GLC350e 4MATICクーペを除くモデルにメルセデス最新の9速オートマティックトランスミッション。SUVセグメントで最も変速段数が多いこのトランスミッションは、変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現する。

 フロントサスペンション型式は4リンク式を。そのメリットは、リンク機構とストラット式スプリングを独立させることで理想的なサスペンションの動きを実現できることにある。リアは、伝統のマルチリンクサスペンションを採用し、卓越した直進安定性を実現したという。

 また、GLC220d 4MATIC クーペスポーツには、走行状況に応じてダンパー内のオイル流量を変化させ、減衰力を調整するセレクティブダンピングシステムを採用した。通常走行時には快適な乗り心地を提供し、ハードな走行時には最大限の減衰力を発揮する。

 セーフティシステムは、Cクラスに完全に準じている。全モデルに標準で「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムを搭載する。価格は627万円から910万円だ。(編集担当:吉田恒)