日韓が一昨年の合意精神尊重し努力必要 黄首相

2017年03月02日 09:42

 韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相は1日、三・一独立運動記念(3・1節)の式典で演説し、慰安婦を巡る問題については「日韓両国は慰安婦被害者(問題をめぐる2015年末の)合意の趣旨と精神を尊重しながら実践しなければならない」と語ったと韓国・聯合ニュースが報じた。

 それによると、黄首相は「被害者の過去の苦痛と傷が癒やされ、名誉と尊厳を回復できるよう(両国が)共に努力しなければならない」との考えを示したとしている。

 一方、日本政府に対し「歴史をありのまま直視し、未来世代の教育と過去の過ちを反省することに一貫して取り組まなければならない」と語るとともに「両国の未来志向のパートナー関係の出発点で必要条件は、正しい歴史認識と未来世代の教育だ」と強調したという。

 この日、釜山(プサン)の日本総領事館前の少女像を守る市民団体は領事館近くで「少女像のように靴を脱ぎ、1分間沈黙するパフォーマンスを行った」と写真で紹介した。(編集担当:森高龍二)