時差ボケ解消プログラム 企業向けに提供スタート

2017年03月27日 07:17

画・時差ボケ解消プログラム 企業向けに提供スタート

「睡眠の技術」によって、企業の健康経営と働き方改革を進めるニューロスペースは企業向けに「時差ボケ解消 睡眠改善プログラム」の提供を開始した

 海外に行く機会が多い人は時差ボケに悩まされることも多いのではないだろうか。海外旅行や海外出張の後は、正常な時間に眠れず、睡眠不足となって昼間に眠気や頭痛、倦怠感に襲われる。こうした時差ボケは辛いだけでなく、仕事の生産性にも悪影響を及ぼしかねない。

 「睡眠の技術」によって、企業の健康経営と働き方改革を進めるニューロスペースは、海外出張をする従業員が多い企業向けに「時差ボケ解消 睡眠改善プログラム」の提供を開始した。従来時差ボケを矯正するためには睡眠薬の使用などが主流だった。このプログラムは人間の体に本来備わっている仕組みを活用し、薬に頼らず自然に時差ボケを予防・改善することを目的としている。

 まずアンケートによって従業員の現状を把握。睡眠のメカニズムを熟知している講師が睡眠について研修を行ない、個別にフォローアップ。オンラインチャットで悩みをメディカルスタッフが聞き、アドバイスを行う。そしてアンケートを行ない、効果測定をするというPDCAを回すという流れだ。

 今回のサービスは特に時差ボケにスポットを当てて、「出発前の準備」「機内での対策」「到着後に行うこと」の3つのポイントを基本として、適切な体温や光、食事、睡眠をアドバイス。出発日時や滞在期間に応じた時差ボケを改善するプログラムを提供する。

 同社はさまざまな業種で、日勤・夜勤・交代勤務などの勤務体系、デスクワーク・立ち仕事といったスタイル別に睡眠データを収集してきた。

 これまでも、睡眠を改善する研修会やフォローアップなどを企業に提携し、大手IT企業や航空会社、外食チェーン店などで導入実績があるという。

 確かに睡眠不足は生産性や安全性を低下させる大きな要因だ。一方で、時差ボケはもちろん、不規則な勤務体系やストレス、OA機器の操作などで現代人は睡眠障害に陥りがちだ。こうした睡眠改善プログラムを導入することも、企業の生産性を上げる手段の一つかもしれない。(編集担当:久保田雄城)