稲田朋美防衛大臣は28日の記者会見で南スーダンでのPKO活動について「PKO5原則については維持されている状況だ」と述べた。
稲田防衛大臣は記者団から南スーダンで援助関係者への襲撃が相次いでおり、25日にはジュバから地方へ向かう途中の援助関係者6人が殺害される事件があったが、防衛省の把握と受け止めは、と聞かれ「南スーダンは非常に治安が厳しく、さらには部族間の対立であったり、武装集団の襲撃であったりとか、そういったものは続いている」との認識を示した。
そのうえで「日本政府としても懸念しているところであり、南スーダン政府が国際社会と協力しながら、自国の人権状況の改善に向けた取り組みを強化していくことを引き続き求めていく。また南スーダンの情勢、派遣施設隊の活動報告を毎日受けているので、安全状況をしっかり把握し、無事に撤収作業が終わり、家族の元に帰国されるまで緊張感をもって進めて行きたい」と語った。
また、これまでに駆けつけ警護や共同宿営地の防護といった任務が行われたことはないのか、との問いには「はい」と答え、行われていないとした。(編集担当:森高龍二)