民進党の野田佳彦幹事長は27日のブログで、野党として厳しく追及していくテーマが3つあると書き込んだ。
第1は「組織犯罪処罰法改正案」だとし、「思想や活動、内心の自由やプライバシー権など基本的人権を侵害する可能性が極めて高いことから、過去3回廃案になった『共謀罪』を『テロ等準備罪』と呼び名を変え提出した法案だ」とし「テロ対策の重要性は言うまでもないが、テロ対策という名目の下で、正体を隠した法案は筋が悪いどころか、性質(たち)が悪いと言わざるを得ない。基本的な質問にまともに答えられない金田法相を厳しく質す」としている。
第2は「稲田朋美防衛大臣の資質問題」。野田幹事長は「南スーダンに派遣されたPKO部隊が作成した日報を巡る二転三転した答弁は虚偽であった可能性が濃厚」とした。
そのうえで「防衛省の長として自衛隊を指揮監督する立場にあるが、その信頼は地に墜ちており、シビリアン・コントロールという重要な役割を果たしていないことは明らか。その任に非ず、と断ぜざるを得ない深刻な事態」とした。
第3は「森友学園を巡る様々な疑惑」だとしている。野田幹事長は「国民の大切な財産である国有地を9割引という破格の安値で払い下げた疑惑の解明は(証人喚問で)ようやく幕が開いた。引き続き、疑惑に関わる登場人物たちに、国会でしっかりと証言してもらわなければなりません」と疑惑解明へ国会での追及の手を強める考えを書き込んでいる。(編集担当:森高龍二)