ダイハツが同社を代表するベーシックな軽自動車「ミラ・イース」を6年ぶりにフルモデルチェンジした。
新型「ミラ・イース」は、ダイハツが目指しているユーザーオリエンテッドなクルマづくりを実現するための「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」 の原点を確立するモデル。DNGAの原点とは、「低燃費」「低価格」「安全・安心」を追求しながら、「見て、触って、乗って感じるクルマのあるべき姿」のスモールカーだという。
新型の最大の特徴は徹底した軽量化にある。ダイハツの発表によると旧型に較べて最大で80kgの軽量化に成功したという。同社が「Dモノコック」と呼ぶボディモノコック全体で力を受け止める軽量で高剛性ボディ構造に、多面的にハイテン鋼を採用。補強材の最適配置や小型化、部品の結合強化・一体化で高い強度と剛性を得ながら軽量化を達成している。
フロントフェンダー、バックドア、燃料タンクなどを樹脂パーツとしたことも軽量化に貢献した。足回りも軽量化した。LとBグレードが装着する13インチタイヤとスチールホイールは、国内最軽量を達成したパーツとなっている。
エンジンもブラッシュアップした。全般にメカニカルロスを低減させる見直しが図られエネルギー効率をアップさせている。トランスミッションのCVTもケースの薄肉化で軽量化した。
これら軽量化、効率化はいうまでもなく省燃費に直結する。モデルチェンジした新型は、35.2km/リッターの好燃費を実現、全車エコカー減税免税レベルを達成した。
新型「ミラ・イース」のもうひとつの大きな特徴は低価格だ。すべてのグレードで良品廉価な軽自動車にふさわしい、リーズナブルな価格設定とし、最廉価モデルは84.2万円とした。
一方、軽自動車ユーザーのニーズは、経済性に加えて「安心・品質」といった価値をも求める傾向にある。そこでダイハツは、女性や高齢者、地方ユーザーを中心に「日常生活のパートナー」としていることを考慮。ミラ・イースのモデルチェンジに際し、軽自動車の本質である「低燃費・低価格」に加えで「安全・安心」を追求した。安心な運転につながり基本性能の高さを追求するとともに、衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」を採用した。世界最小のステレオカメラを使った「スマートアシストⅢ」は、歩行者探知にも対応。「スマートアシストⅢ」搭載車の価格もリーズナブルで、90.72万円からとした。(編集担当:吉田恒)