傘や自転車を盗む心理は「借りる感覚」? ネットで怒りの声

2017年05月14日 09:14

画・傘や自転車を盗む心理は「借りる感覚」? ネットて_怒りの声

盗まれやすい傘や自転車。常習犯は「借りる感覚」で持ち去っているという。例え被害額が少なくても、立派な窃盗。「借りる」のではなく「盗む」という行為であることを再認識しよう。

 傘や自転車が盗まれて困った、あるいは逆につい出来心から他人の傘や自転車を拝借してしまったという経験がある方もいるかもしれない。傘や自転車はよく盗難に遭いやすいものだが、立派な窃盗罪には違いないし、盗まれた人にとっては迷惑極まりない。そんな傘や自転車の盗難に関するツイートが話題になっている。

 きっかけは、ツイート主がアルバイト先の同僚に自転車が盗まれたことを話した時に、「俺もやっている」と言われたこと。更に、どういう心理状態で盗みを働くのか、罪悪感はないのかということを尋ねた所、「特に何も思わない。歩くのが面倒だと思った時に目の前にあるとつい……。防犯登録してあれば本人に返るだろうし、借りる感覚」という回答が返ってきた。ツイート主は自転車や「傘を盗む人の罪悪感のなさに驚愕した」というコメントをツイートしている。

 当該のツイートには6万件以上のリツイートがされ、大きな波紋を呼んでいる。「理解に苦しむ」「倫理観がなさすぎる」という困惑や、「自分も過去にやられた。今でも恨んでいる」「私も自転車を盗まれて、見つかったときには野ざらしにされて錆びていた」という、過去の経験からの怒りや悲しみをツイートする人も。多くの人は倫理観の欠如に怒りや困惑のツイートをしていたが、中には「やったことがある」と、過去の罪を告白する人も。

 「借りる感覚」というのはおそらく本心であろう。「たかが傘1本くらいいいだろう」「自転車で逮捕されないだろう」という罪の意識のなさが、こうした盗難につながる。しかし、傘1本、自転車1台でもれっきとした窃盗だ。10年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられる重大な罪なのだ。仮に逮捕されて罰せられた場合は前科者になる。何よりも盗まれた被害者は大きな迷惑を被っている。

 傘や自転車を持ち去るときには、自分の行為が「借りる」のではなく、「盗む」ということを今一度認識して欲しい。傘1本持ち去れば、その時点で「泥棒」という犯罪者となるのだ。(編集担当:久保田雄城)