稲田朋美防衛大臣は15日、北朝鮮の14日の弾道ミサイル発射を受け、韓民求(ハン・ミング)韓国国防部長官と電話会談。北朝鮮の核・ミサイル問題に一致して取り組むことが重要との認識で一致し、引き続き日韓・日米韓で緊密に協力していくことを確認した。
電話会談で、稲田防衛大臣は北朝鮮による弾道ミサイル発射は我が国を含む地域及び国際社会の平和と安全を損なう安全保障上の重大な挑発行為だとし「累次の国連安保理決議にも明白に違反するもので、断じて認められるものではない」としたうえで「韓国の新政権との間においても更なる連携・協力を強化していきたい」旨を伝えた。
これに対し、韓長官からも「北朝鮮の弾道ミサイル発射は地域及び国際社会の平和と安全に対する重大な脅威であり、日本を含む国際社会と緊密に協力していきたい」旨の返答があった。
北朝鮮が14日早朝に北朝鮮西岸の亀城(クソン)付近から発射した弾道ミサイルは高度2000キロメートルを超え、距離約800キロメートル飛翔して日本海上に落下したと推定される。
ミサイル発射については聯合ニュースが15日、北朝鮮の朝鮮中央通信の報道として「大型核弾頭の搭載が可能な新型地対地の中長距離戦略弾道ミサイル『火星12』の発射実験が成功したと報じた」とし「周辺国の安全を考慮し、角度をつけて発射したという。ミサイルが『予定された飛行軌道に沿って高度2111.5キロメートルまで上昇、787キロメートルの先の公海上に設定した目標水域を正確に打撃した』と伝えた。また大気圏再突入技術を確認したことにも言及した」としており、北朝鮮のミサイル技術が加速して進んでいることをうかがわせている。(編集担当:森高龍二)