北のミサイル発射実験「成功した可能性高い」

2017年05月14日 19:42

 韓国・聯合ニュースは14日、北朝鮮が同日午前5時27分ごろ、北朝鮮北西部、平安北道・亀城(クソン)付近から弾道ミサイル1発を発射したことに触れ「韓国軍合同参謀本部によるとミサイルの飛行距離は700キロを超えると推定される」としたうえで「飛行距離が長いことからミサイル発射実験は成功した可能性が高いとみられる。詳しい情報について韓米が分析を進めている」と報じた。日本政府は「約800キロメートル飛び、朝鮮半島東約400キロメートルの日本海上に落下したと推定される」と発表している。

 聯合ニュースは「亀城では今年2月12日に中長距離弾道ミサイル『北極星2』が発射されている。北極星2は約500キロ飛行し、最高高度は約550キロだった。また4月29日に発射されたミサイルは新型とみられ、発射数分後に空中爆発したとみられる」と報じ、北朝鮮が今年に入って弾道ミサイルを発射するのは、今回で7回目になることを伝えている。

 そのうえで、聯合ニュースは「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が北朝鮮にどのような対応に出るのか試されることになる」と報じた。同日午後の報道では「韓国政府は14日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を強く非難し、非核化対話に応じるよう促した」と伝えた。

 韓国政府が「北の弾道ミサイル発射は明らかな国連安保理決議違反であり、朝鮮半島はもちろん国際平和と安全に対する挑戦で、政府は挑発を強力に糾弾する」との政府声明を出したことも報じた。(編集担当:森高龍二)