海外事業の貢献により第一生命が6期連続の最高益を達成

2017年05月19日 07:33

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第一生命が2017年3月期決算で6期連続の最高益を達成。買収で参入の海外事業も純利益の2割を計上するまでになっている。同社の事業展開は今後も注目を浴びるものと予想される。

第一生命<第一生命HD:8750>が2017年3月期決算で6期連続の最高益を達成。1割の減収ながら3割の増益を達成し、最高益更新となった。

第一生命が発表の17年3月期決算は経常収益(売上高に相当)6,456億円(前期比▲12.0%)、経常利益4,253億円(同+1.7%)、当期純利益2,312億円(同+29.6%)というもの。本業の国内部門においては、日銀のマイナス金利導入の影響により貯蓄性商品の販売抑制を行ったこと等により、約1割の減収となっている。

一方で子会社の第一フロンティア生命や海外子会社のプロテクティブの利益増加により、約3割の増益を達成。また11月に発表の通期予想の経常利益4,060億円、当期純利益1,970億円をも上回る結果となっている。

17年3月期の増益で、第一生命は6期連続での最高益を達成することとなった。

 第一生命は少子高齢化で縮小する国内市場では、既に業界大手としての地歩を有しており、現在M&Aで参入の海外事業に注力している。17年3月期は主要海外子会社の米プロアクティブは当期純利益393億円(前期比+46.6%)、オーストラリアのTALは当期純利益148億円(同+24.3%)の純利益と、両社ともに増益を達成。また海外主要子会社にて541億円の純利益を計上しており連結純利益2,312億円の約2割を海外事業で稼ぐまでになっており、海外事業無しには同社の最高益達成は難しかったと言える。

 しかしながら18年3月期は経常収益6,004億円(前期比▲7.0%)経常利益3,630億円(同▲14.6%)、当期純利益1,790億円(同▲22.5%)と減収減益の計画。好調に推移した海外事業ではあるが、内外の経済金融環境を考慮し反動減を予想している。

 第一生命は買収により参入の海外事業が順調に収益に寄与し、最高益更新に大きく貢献している。海外企業を買収したものの、収益化に苦労している企業も多く、第一生命の海外事業の展開は、日本企業による海外事業参入のモデルケースにもなりうる。縮小する国内市場と成長する海外事業をどうバランスさせて企業の成長を行うか、第一生命の事業展開は今後も注目を浴びるものと予想される。(編集担当:久保田雄城)