加計学園の獣医学部巡る真相の究明は政治の責任

2017年05月27日 11:06

 民進党の江田憲司代表代行は26日の定例記者会見で、学校法人加計(かけ)学園(岡山市)の大学に獣医学部を新設する計画をめぐり「仮に加計学園から安倍晋三総理が要請を受け、自ら指示、あるいは権限ある公務員にそういうことをさせる。安倍総理は加計さんと会食やゴルフを頻繁にしているが、そのお金の出どころはどこなのかということが究明されていく状況如何によっては『あっせん収賄罪』『あっせん利得罪』など、違法性の問題も生じる可能性がある」と指摘した。

 江田代表代行は「加計問題の本質は行政が公務の公正性、中立性、透明性に対し極めて強い疑念を生じさせている点だ」としたうえで「安倍総理のお友達であれば甘い汁が吸えるのか。そんなことは断じて許してはならない。額に汗して、まじめに働く人がばかを見るような世の中に絶対にしない。それが政治の責任。(疑惑に対して)しっかり究明していかなければならない」とした。

 榛葉賀津也参院国会対策委員長は同日の記者会見で「森友学園の時は証人喚問を自民党自ら要求し籠池泰典学園前理事長を国会に呼んで追及したにも関わらず、なぜか加計学園の問題は、話をしたいと発言している前文部科学省事務次官の前川喜平氏の国会招致に、参考人としても認められないという。明らかなダブルスタンダード」とし「真相を究明したいのか真相を隠したいのか、同じような事案であるのもかかわらず全く異なる対応は、理解できない」と与党の対応を問題視した。(編集担当:森高龍二)