日産はミッドサイズSUVの「エクストレイル」をマイナーチェンジした。「エクストレイル」は、本格SUVとしての高い走行性能、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、インテリジェントパーキングアシスト付きアラウンドビューモニターなどの、さまざまな先進機能が好評を得ている。
今回のマイナーチェンジの大きなニュースは、昨年8月にフルモデルチェンジした同社ミニバンの「セレナ」に搭載して好評を得ている「プロパイロット」を「20X」と「20X Hybrid」にメーカーオプションとして採用し、搭載可能としたこと。プロパイロットは、高速道路においてアクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御し、ドライバーの安全運転をサポートする高速道路同一車線自動運転技術だ。
プロパイロットを搭載することで、高速道路における渋滞走行と長時間の巡航走行の2つのシーンで感じていたストレスを大幅に低減する。今回の「エクストレイル」への搭載は、「セレナ」に続き2車種目となる。
また今回のリフレッシュで、よりタフなイメージを強調したエクステリアと、上質感を高めたインテリアなど、内外装ともに新デザインを採用した。併せて、リヤバンパーの下に足先を入れて引くだけでバックドアを開閉することができるハンズフリー機能付きの「リモコンオートバックドア」の採用や、「インテリジェントパーキングアシスト」の性能向上により、利便性を大きく高めた。
ハイブリッド車は、空力を向上させるアイテムや、アクセルオフ時の回生量を増加させる制御とし、2WD車は20.8km/L(JC08モード)の燃費向上を実現している。ハイブリッド車の全グレードにおいて、「平成32年度燃費基準+20%」を達成したことで、2017年度も減税措置が適用される。
また、NISMOのテクノロジーを注ぎ込んだ「NISMOパフォーマンスパッケージ」では、専用パーツであるフロントとリヤのアンダースポイラーのデザインを変更し、新デザインのアルミホイールを採用した。
なお、新型「エクストレイル」の展示イベントを6月6日から横浜の日産グローバル本社ギャラリーで開催している。このイベントでは、特別仕様車を含む「エクストレイル」全8台を展示し、タフギアの由縁であるオフロードでの高い走行性能や使い勝手の良さと、「プロパイロット」や駐車時に自動でハンドルを操作する「インテリジェントパーキングアシスト」などの特徴を伝えるステージプレゼンテーションや、「エクストレイル」の性能を実際に体感できる試乗も実施する。(編集担当:吉田恒)