義家弘介文部科学副大臣が13日の参院農林水産委員会で、自由党の森ゆう子議員が学校法人加計学園の大学への獣医学部新設を巡る質疑で「あの文書あったでしょ。メールも、あったんですよね。ありましたね」との問いに「あの文書の意味が定かではないので、改めて質問してください」と意図的としか受け取れない、質問時間潰しのような問い直しを求める場面があった。
森議員は「どういうことですか、あなたたちが再調査すると言っていた文書とメールですよ」と質すと、義家副大臣は「現在調査をしております」と、文書の存否に答えなかった。森議員は「文書があったか、なかったかぐらい、1分でわかる」と強く批判した。
そのうえで、森議員は「文科省の文書の再調査は犯人捜しともいわれているが(この文書の存在を示すこと、今回の件で告発した職員は)公益通報者にあたると思う。その人たちの権利を守る意識はあるか」と質した。
これに義家副大臣は「文科省の現職職員が公益通報制度の対象になるには、告発の内容が具体的にどのような法令違反に該当するのか明らかにすることが必要だ」などと述べ「告発内容が法令違反に該当しない場合、非公知の行政運営上のプロセスを上司の許可無く外部に流出させることは国家公務員法違反になる可能性があると承知している」と、加計疑惑を明らかにするために職員に積極的に協力するよう求めるどころか、事務的に一般論をかかげながら、半ば威圧とも受け取れる答弁をした。
森議員は「国会でウソの答弁を言わなければならない。国民の代表である国会議員にウソの答弁をしなければならない。それには耐えられない。すべての国民のために働いているからこそ、勇気を出して告発したのだ」としたうえで「この件に関して報復しようとするような動きがあったら、私は許さない。この件に関し、国民のために働こうとした国家公務員、文科省職員を守るために闘います。不当な扱いを受けることが無いよう監視していく」と断言した。(編集担当:森高龍二)