京産外しの「広域化」記載指示は萩生田副長官か

2017年06月15日 22:23

 学校法人加計学園(岡山市)の大学への獣医学部新設を巡る「総理の御意向」「内閣府の最高レベルが言っている」などの文書について14文書が存在していることが文科省の再調査で15日、表面化した。

 民進党の加計疑惑調査チームは15日開いた会合で、京都産業大学がはじき出される結果になった『広域的に』との文言について誰が指示したのかが大きな問題のひとつにもなっていたが『指示は藤原(豊)(内閣府)審議官曰く、官邸の萩生田(光一内閣官房)副長官からあったようです』と明記した内閣府から送付されたメール文書が新たに示された、とし、このメールが示されたことについて文科省の対応を評価した。

 それによると文書の中で「文科省が作成した『先端ライフサイエンス研究や地域における感染症対策など、新たなニーズに対応する獣医学部の設置』に関する文書をめぐり、『獣医師系要請大学等のない地域において、獣医学部の新設を可能とするため』という文言に『広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り』と、加計学園とともに申請していた京都産業大学が結果的に断念せざるを得なくなった修正が加えられたことを示す修正案やこの修正について『指示は藤原審議官曰く、官邸の萩生田副長官からあったようです』と明記した内閣府から送付されたメールの文書が新たに示された」としている。

 蓮舫代表は「国会は16日、平日では最終日となるが、まさか加計学園問題を打ち切るということはないと思う。閉会中審査も含め、引き続き追及していく」と真相を明らかにしていく姿勢を示した。(編集担当:森高龍二)