日米同盟の抑止力・対処力の一層強化で一致

2017年08月19日 08:06

 小野寺五典防衛大臣とマティス米国防長官との日米防衛相会談がワシントン現地時間の17日午後2時10分から約50分間にわたり行われた。防衛省によると、会談で、小野寺大臣が「北朝鮮に対し、今は圧力を強化すべき時であり、今後も米軍と連携してあらゆる事態に万全を期すために、必要な措置を講じる旨を述べた」という。

 この結果「北朝鮮への圧力を一層強化していくことや、北朝鮮の脅威を抑止するため防衛態勢と能力の向上に取り組むことで一致した」としている。

 日本政府は「対話のための対話では意味がない」などとする姿勢をとり続けており、外交力による北への対応こそ、最も重視すべき、との声が日本の野党からはあがっている。

 日米防衛相会談で「日米双方が能力向上に取り組むとともに、ガイドラインの実効性確保の取り組みを進め、日米同盟の抑止力・対処力を一層強化していくことで一致した」(防衛省)とする中に、安保法制に基づいてより踏み込んだ日米ガイドラインでの日本の役割強化とともに、小野寺防衛大臣が閣僚としては安倍総理が現時点で検討しないとしている敵基地攻撃能力への対応までを視野に深入りの議論をしていないかどうか、懸念されるところだ。(編集担当:森高龍二)