NEWSYは「スマホばかり見てしまう」人はどれくらいいるのか、意識調査を実施した。性別・年代間でスマホの使い方に違いが見られたとのこと。「スマホ中毒」が原因で、人間関係でトラブルに発展する可能性もある。
気づいたらなんとなくスマホばかり見ている…という人も多いのではないだろうか?ニュースサイト『しらべぇ』を運営するNEWSYは、全国の20~60代の男女1,343名を対象に「スマホばかり見てしまう」人はどれくらいいるのか、意識調査を実施した。
まずは、全体的な傾向を公表している。「スマホばかり見てしまう」を「よくする」13.8%と「たまにする」20.7%を「スマホばかり見てしまいがち」な人とすると、合計34.5%となった。逆に、「あまりしない」22.1%と「ほとんどしない」43.4%を足し合わせると、65.5%となる。常にスマホを見ている「スマホ中毒」が問題視されるようになってから久しいが、思いのほか、スマホと適度な距離感を保ちながら利用している人が多いように感じられる。
また、性別による違いも興味深い結果となった。「スマホばかり見てしまいがち」な人は、男性30.5%。これに対して、女性は38.5%だ。今は昔の話だが、ポケベルが流行した時代を思い起こさせる。時代は変われども、女性のコミュニケーション・ツールへの依存率は高いようだ。
しかしながら、こうした結果を鑑みて安穏としているわけにもいかない。実は、20代女子では、「スマホばかり見てしまいがち」な人の割合が、73.7%だという。20代男性、30代女性も、それぞれ過半数を超過する結果となっているが、20代女子の依存率は圧倒的だ。
ちなみに、行動で見てみると「インスタグラムを使っている」が、61.1%と最も高かった。この傾向は、「ゲーマー」54.3%、「2ちゃんねるに書き込んだことがある」53.4%を大きく上回った。
スマホばかり見ていると人間関係にも影響を及ぼすことがある。ある20代女性は久しぶりに会った友人とトラブルになった経験があるという。友人の前でスマホばかり操作していて、「せっかく会えて、嬉しいのは私だけってこと? そんな態度をするような人じゃなかったのに!」と友人から言われてしまったそうだ。遠距離中の彼女と久々に再会したのに、デート中にスマホばかりを見てしまい、彼女とケンカになった男性もいる。確かに、スマホが便利なツールなのは異論のないところだと思うが、使い方次第では人間関係にヒビが入る可能性がある。
また、スマホの使い過ぎは体への悪影響を及ぼす危険性もある。1日5時間以上スマホを操作するヘビーユーザーは、首や肩、背中や肘、手首および手の疼痛、または不快感を自覚する割合が多いという研究結果も出ている。スマホの使いすぎが元で、腱鞘炎や肩こりなどの身体的トラブルに見舞われるリスクも高まる。
さらに、スマホに夢中になるがあまり、車の運転中に操作して死亡事故を起こしたり、歩きスマホをして人や電車にぶつかったりというトラブルも後を絶たない。ここまでくるとまさに中毒と言えるのではないだろうか。
いつでも人とコミュニケーションがとれる、検索して情報を得られる便利なスマホだが、使い方を誤ると人間関係や健康、日常生活に悪影響を及ぼしかねない。適度にスマホと距離をとって、「中毒」にならないよう気をつけていただきたい。(編集担当:久保田雄城)