日本共産党の志位和夫委員長は民進党が党候補を擁立せず、小池百合子都知事が代表を務める希望の党に公認申請し、選挙に挑むという、安倍政権を打倒するための奇策に出た事に対し「民進党の希望への合流は共闘への重大な背信行為だ」としたうえで、「この状況下でも、共闘の立場に立つ政党、議員、候補者とはしっかり協力を強めたい」と安倍政権を倒すために、大所高所からの対応をする姿勢を示した。
一方で、民進党の選択に「民進党は希望の党と『合流するというが、小池氏は『合流』ではない『一人ひとり選別する』という。これは対等な2つの党の合流では決してない』と指摘。
志位委員長は「希望の党による民進党の『併合』というのが事の真相。野党第一党がここまでプライドを投げ棄てていいのか。プライドをここまで貶めることが許されるか」と野党第1党の不甲斐なさを嘆いて隠さなかった。
ただ、民進党の前原誠司代表は「判断の主たる目的は、この選挙で安倍政権を終わらせること。憲法を軽視し、民主主義を否定する安倍政権を一刻も早く終わらせることが、わが国政治の最大の課題と私は確信している」とそのための手段だと強調している。(編集担当:森高龍二)