蓮舫前民進党代表「排除、想定内に耳を疑った」

2017年10月17日 06:03

民進党前代表の蓮舫参院議員は16日、神奈川県内で立憲民主党の枝野幸男代表とともに街宣車上に立ち「今日はどうしても神奈川で、みなさんにつくって頂いた立憲民主党、そして(立党を)決断した枝野さんを応援したいと思った。民進党の参院議員として、みなさんの思いを託して頂ける、本当に信頼できる人だけを応援することにしている」と自らの立ち位置を明確にし、信頼できる候補のみを応援していると明言した。

 蓮舫参院議員は立憲民主党と希望の党の両党から候補の出ている選挙区では「立憲民主党の候補を応援したい」とも表明した。

 そのうえで、蓮舫氏は「排除する、想定内、に耳を疑った」と希望の党の小池百合子代表が公認申請する前民進党議員を安保法制や憲法改正などの政策で踏み絵のように希望の党として選別する考えを示し、「排除」と発言したことや、前原誠司民進党代表が、民進党議員が分裂することを「想定内」としたことを強く問題視した。

 蓮舫氏は「民進党の代表として、自由・共生・未来への責任。ともに生きることを選択し、ともに生きることをみなさんに示し、共に生きる社会をつくりたいと、これまで声高に言ってきた」と共生社会を訴えてきたのに、排除の論理や分裂を想定内とする姿勢に整合性がない旨を提起した。

そして「信頼できる、裏切らない、憲法を守る、平和を守る、ルールを守る、皆さんの声に寄り添う、まっとうな人を(国会に)送って、まっとうな政治を実現しよう」と訴えた。

 蓮舫氏は「政治は政治家がやりたいことを優先するものではない」と安倍政権を批判。足を止める聴衆から「そうだ」と大きな声が響く。「安保法制制定が、立憲主義を踏みにじることが国民の総意か、特定秘密保護法、年金カット、派遣法改正、共謀罪制定。どれもが慎重に審議をと求めていたのに、その声に背を向けた。今の政権はおかしい」と蓮舫氏。

 「所得格差が広がり、増えているのが、なぜ、食べられない子どものための『子ども食堂』なのか・・・」と深刻な貧困問題の一端を投げた。(編集担当:森高龍二)