日米間の相互信頼と強い同盟関係は本当だろうか。CH53E米軍大型輸送ヘリの沖縄県東村高江での不時着炎上事故を受け、同型機の飛行は先の事故原因究明が終わるまで飛行しないよう求めていたが、18日、在沖縄米軍海兵隊は飛行を再開。小野寺五典防衛大臣は一方的な飛行再開発表に「遺憾だ」としている。
東村村議会は原因解明までの飛行中止をはじめ、同型ヘリの配備撤回、米軍北部訓練場のヘリ着陸帯の使用禁止、日米地位協定の見直しなどを決議して、強く抗議していた。しかし、結局、アメリカの都合で飛行は再開された格好。
在日米軍の訓練については11日に広島上空で岩国の海兵隊FA-18が「フレアを使用した」訓練を実施。通常、日本の自衛隊は海上で行うが、米軍は住民が目視できる低空での訓練を行った。小野寺五典防衛大臣は「実践的な訓練を行うことは重要だが、訓練が地域住民に不安を与えることは決してあってはならない」とした。
米軍は沖縄嘉手納基地でのパラシュート降下訓練も、日本の中止要請を無視して9月に実施している。アメリカの都合で、日本は常に押し切られている格好だけに、政府が相互に信頼関係を強くしていると主張していることにも、疑問符がつきそうだ。(編集担当:森高龍二)