林正芳文部科学大臣は27日の記者会見で学校法人加計学園への獣医学部設置に関し、大学設置審議会から「11月上旬に答申がされる見込みと聞いている」と語った。
一部では総選挙翌日の23日にも答申が行われる見込みとの情報があったが、林大臣は「審査日程など様々な報道がある中で、静かな環境で審査するために必要な日程調整を行った。また先日の台風の影響により予定していた会議が開催できなかった」と述べた。
林大臣は、この日、学校設置審議会が今月末を目途に結論を出すとしていたが、どうなのか、との記者団に答え「従来、学部等の新設認可は認可後の学生募集等、受け入れ側の大学の諸準備を考慮し、遅くても秋ごろに決定する日程で審査を進めているが、52年ぶりの獣医学部新設の案件となるので、より慎重な審議を行うために、必要な審査日程を確保した」とも説明した。
加計学園獣医学部新設を巡っては、校舎建設が進んでいる愛媛県今治市で市と学園の取り組みを検証する第3者機関・市大学設置事業専門委員(学識経験者ら5人で構成)が建設費用の妥当性や校舎建築構造(バイオハザードへの懸念が言われている中で)などを専門的視点で検証する作業を始めた。年内の結論を目指すとしている。大学設置審がどのような答申を出すのか、特別国会での審議入り前に答申が出されるとすれば、国民の視点からは違和感がありそう。答申が注視される。(編集担当:森高龍二)