「(総理は)三権分立を理解していない」福島氏

2017年11月01日 06:10

 安倍晋三総理が萩生田光一自民党幹事長代行に国会予算委員会での与野党の質問時間の配分見直しを指示したことに、社会民主党の福島みずほ副党首は30日、「(総理は)三権分立を理解していない」と基本も理解していないことをツイッターで指摘した。

 福島副党首は「国会での各委員会での質疑の割り当ては、各委員会の理事懇談会でみんなの合意で決めている。政府が国会の委員会に指図する話ではない」とした。

 また「野党の質問時間を短縮することを政府が言う。国会のことに政府が口を出し、野党の質問時間を減らせというのは越権行為」とも問題を指摘した。

 そのうえで「政府が国会での野党の質問時間を短縮すべきと言う。十分な議論も丁寧な説明もない。そもそも臨時国会を開こうとしない。権力をチェックするのが国会やメディアの役割の一つ。質問を制限するのは、権力へのチェックを嫌っているとしか思えない」と批判した。

 福島副党首は「民主主義を弱めるものだ」とも提起しているが、与野党の質問時間が与党2、野党8としたのは自民党が野党時代に民主党に求めて決めたこと。そもそも政府・与党内での審議を経て後に法案が国会に提出される経緯からしても、国会の場で初めて質問できる野党の機会を極端に制限することになり、法案の問題点や国民の理解を得るうえでも野党側の質問時間を削るのは重大問題だろう。(編集担当:森高龍二)