先の総選挙で愚策ともとれる戦術で3分裂し、あえて分類するなら、右系に近い希望の党、中道左系の立憲民主党との間で、希望の党に近い民進党との位置づけの中、党の性格を鮮明に出来ず、3党(希望・立憲、民進)一緒に国会対策をと模索し、苦しんでいる。
そんな中、憲法、安保法制、原発などに対する取り組み姿勢を鮮明にしている立憲民主党が、存在感を高めており、同党の中で活動する方が自らの考えを鮮明に打ち出せるということもあってか、民進党を離党し、立憲民主党への入党を明らかにする議員が相次いでいる。
民進党の有田芳生参院議員は11日、離党届を出したほか、民進党の党籍はないものの会派が同じ川田龍平参院議員も立憲民主党への入党を表明した。
増子輝彦民進党幹事長は11日の記者会見で、有田議員の離党届については「率直に申し上げ大変残念で、親しい議員の1人なので辛い」と語った。一方で「自分の思想、信条、政治行動に責任をもって離党する決断をされたのだから、基本的にはそういう意思は大事に受け止めたい」と述べた。離党届の扱いについては「13日午後開く執行役員会、常任幹事会で検討していく」という。
増子幹事長は「離党者などが続くことは大変申し訳なく思う。(離党する)そのような気持ちにならない体制を1日も早く作っていくことが肝要だ」と述べた。(編集担当:森高龍二)