来年は地方大学の振興に全力で取り組む 総理

2017年12月17日 15:08

 安倍晋三総理は15日の共同通信社加盟各社の編集局長会議に出席し、地方創生での「地域の大学」の役割を熱く語った。

 安倍総理は「(地域の大学が)地方それぞれの特色を存分にいかしながら、特定の分野においては世界レベルという大学を全国につくっていく。キラリ光る地方大学をつくることで、世界中、日本中から、若者たちが集まるような人の流れをつくり出し、地場の中小企業の知恵もいかしながら地方の活力を生み出していきたいと考えている」と述べた。

 そのため、意欲のある地方大学を後押しするとして「地方大学の新たなチャレンジを後押しするための新しい交付金を創設するため、来年の通常国会に法案を提出する」とした。

 安倍総理は「来年は地方大学の振興に全力で取り組む」と述べ「最近、わずかな唾液からガンを発見する画期的な技術が山形で生まれた。鶴岡市に慶応大学が2001年に設立した先端生命科学研究所では今、世界中から研究者や学生たちが集まり、バイオ分野で世界初の挑戦がどんどん生まれている」と先例として紹介。

 一方で「東京にある大学と似たような拠点を地方にたくさんつくっても、それは意味がない。東京に追いつけ、という発想では永遠に勝つことはできない」と独自の路線を歩む必要を強調した。(編集担当:森高龍二)