過熱するIoT市場。2018年も新製品・新サービスが続々登場

2018年01月28日 14:38

画・所得控除見直し、高収入の会社員に増税案

最近、モノのインターネット・IoTが話題に上ることが多いが、何が便利で革新的なのか、よく分かっていないという人も多いのではないだろうか。

 最近、モノのインターネット・IoTが話題に上ることが多いが、何が便利で革新的なのか、よく分かっていないという人も多いのではないだろうか。

 実際のところ「洗濯機をスマホで操作できる」とだけ言われても、便利さが今一つピンとこない。それでも確実に市場は成長していて、調査会社アイ・ティ・アールの調べによると、IoT関連市場の規模は2017年度ですでに約4850億円。2020年までに約3倍の1兆3800億円にまで拡大すると予測している。

 IoTは、金融、建設、運輸、情報通信、エネルギー、農林水産業、公共インフラ、など様々な業界への導入が進んでおり、現在は、業務効率の向上やコスト削減を目的とした導入ケースが主流だが、今後はIoTの特性を活かした新しいサービスの登場も期待されている。しかし、事業への活用はともかく、一般家庭への普及は見込めるのだろうか。

 そんな中、元パナソニック技術者の集団が設立したスタートアップ企業・センスプロと近畿大学が共同で、IoTとAI(人口知能)を応用した独居高齢者の見守りサービスの開発を発表した。これは、家電の使用状況を見える化し、AIでそれを解析することで、離れたところで暮らす親などの状況や安否などが確認できるという。こういうサービスならば、一般の人にもIoTの利便性がわかりやすく、普及しやすいのではないだろうか。

 また、センスアップと近畿大学は他にも共同で、自動車や航空機、医療業界などでのIoT活用展開も進めていくというから、期待したいところだ。

 また、米国ベンチャー企業ARCCOS社が開発し、日本でも株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインから今年1月に国内での発売が開始された次世代のゴルフIoTガジェット「Arccos 360(アーコス サンロクマル)」も興味深い。同製品は、ゴルフクラブのグリップエンドに取り付けるIoTセンサーだ。端末のアプリで全てのショットをリアルタイムにトラッキングし、ラウンドデータの統計を分析することができる。ゴルフに限らず、今後はこういった、一般的なスポーツやヘルスケア分野にも、どんどんIoTやAIが活用され「見える化」が進むことだろう。

 また、身近なところでは、家電単体ではなく住宅全体へのIoTやAIの活用も進んでいる。

 例えば、アキュラホームが3月31日までの期間で開催している全国一斉フェア「豊かな暮らしトータルデザインフェア」の中で注力している住宅商品「MIRAI ZEH‐NEO(ミライ ゼッチ‐ネオ)」では、太陽光発電7.25kWを搭載したZEH仕様に加え、AIとIoTによる最新かつ最適な住環境を提案している。スマートスピーカーで家電を操作したり、マルチリモコンで外から照明や家電をコントロールできたりするほか、窓やドアが開いた際にスマホに通知が入り、子供が帰宅したことを確認できたり、外出先でもスマホで来客応対ができるなど、子育て世代、共働き世帯などに喜ばれそうな機能も満載だ。

 意識している、いないに関わらず、職場や家庭の中を見渡してみれば、すでにIoTやAI技術が導入された製品がいくつか見受けられるだろう。また今後5~10年の間に、例えば電動歯ブラシやミキサーなどの細かな家電機器にいたるまで、マイコン制御で動く製品のほとんどがIoT製品に置き代わるともいわれている。そうなれば「便利」を超えて、生活全体が一変することになりそうだ。(編集担当:石井絢子)