1982年11月1日にオハイオ州で、米国生産第1号車としてラインオフしたアコード(写真左)。現在はデトロイトのヘンリー フォード博物館に展示する。右は2014年3月20日にラインオフした、米国生産1000万台目のアコード
2018年3月、ホンダが米国生産四輪車累計2500万台を達成した。記念すべき2500万台目は新型「アコード」で、オハイオ州メアリズビル工場で生産された。
ホンダは、1979年9月にHAMメアリズビル二輪工場で二輪車の生産を開始。翌1980年1月に、日本の自動車メーカーとして初めてアメリカで乗用車を現地生産する計画を発表し、二輪工場の隣接地にメアリズビル四輪工場を建設。1982年11月1日に乗用車で第2世代アコードの生産をスタートした。そして、7年後の1989年12月には、四輪第二工場となるイーストリバティ四輪工場を建設して、シビックの生産を追加。1999年末に米国での「アコード」の現地生産累計500万台を、そしてアコードは2014年3月に米国生産1000万台を達成した。
ホンダは現在、米国内に12の生産拠点を有している。オハイオ、アラバマ、インディアナの各州にある5つの四輪車工場で、計12車種のホンダブランドおよびアキュラブランドの乗用車とライトトラックを生産している。同時に、オハイオ州やジョージア州などで、エンジンやトランスミッションも生産している。ホンダはこれまで、米国の生産設備に約140億ドルを投資してきた。
現在ホンダは米国で、四輪車、そのエンジンとトランスミッションのほか、パワープロダクツ、ATV(全地形走行車)、サイド・バイ・サイド・ビークル、小型ジェット機とその航空機用エンジンを生産しており、生産活動に携わる従業員を2万人以上雇用している。(編集担当:吉田恒)