政府は防衛に資す、共産は軍事作戦拠点化を懸念

2018年04月05日 06:12

 米軍が今年夏から東京都内の米軍横田基地にオスプレイ5機を配備するとしたことに、政府は日本の防衛に資するとし、日本共産党は横田基地が危険な軍事作戦の拠点基地になる可能性に言及した。

 菅義偉官房長官は4日の記者会見で米軍横田基地へのオスプレイ5機配備の意義を記者団に問われ「我が国を取り巻く安全保障環境に一層の厳しさが増す中、米空軍のオスプレイが配備されたことは米国のアジア太平洋地域へのコミットメントと即応態勢整備の観点から日米同盟の抑止力、対処力を向上させ、日本の防衛及びアジア太平洋地域の安定に資すると考える」と答えた。

 そのうえで菅官房長官は「米軍機の飛行に際しては安全確保が大前提だ」とし「日本国内における米軍オスプレイの飛行運用に関しては安全面に最大限考慮すると同時に地元に与える影響を最小限にとどめるよう日米で協力していきたい」とした。

 日本共産党は機関紙赤旗で「CV22オスプレイは敵地奥深くへの特殊作戦部隊投入と撤収が任務で、同機配備で横田基地が危険な軍事作戦の拠点として強化されることになる」と報じた。

 また「正式配備はこれまでの予定を1年以上前倒し、今年夏に実施。その後、数年間で計10機と人員約450人を配備する」計画と伝えた。(編集担当:森高龍二)