沖縄沖オスプレイ事故はパイロットのミスと米国

2017年09月13日 07:31

防衛省・外務省は11日、昨年12月13日に米海兵隊普天間飛行場所属MV-22オスプレイが沖縄県名護市の東海岸沖合に不時着した事故についての米国政府から日本政府に出された最終報告書を公表した。

 報告書は「事故の原因は困難な気象条件下で空中給油訓練を行った際のオスプレイのパイロットによるミス」だったと、人的要因によるものと結論付け、機体の不具合や整備不良などオスプレイの構造的要因によるものでないとしている。

 事故は空中給油時に起こったが、報告書は「オスプレイが最後にMC-130のドローグへの接続を試みた際、オスプレイのパイロットは出力を上げ過ぎたことに気付き、直ちに出力を下げたが、MC-130との正常な距離を保つことができなかった」とし「その時、MC-130のドローグが下降し、その後上昇して右方に動き、オスプレイの右のプロペラと接触した。オスプレイはMC-130から空中給油を直ちに終了し、給油機から離れるよう指示を受けた。オスプレイの搭乗員は機体の大きな振動により、バランスのとれた飛行を維持することが困難との認識であった」としている。

 日本共産党の志位和夫委員長は12日、ツイッターで「2015年には別のオスプレイが空中給油で接触事故を起こしてきたことが明らかに」と報告書から空中給油時に事故が過去にもあったことがわかったとする赤旗記事を踏まえて書き込み「構造的欠陥は明らか。オスプレイは撤去しかない」と提起している。(編集担当:森高龍二)