「和紙が住環境を創る」をキーワードに建てた“変容する家”、アキュラホーム

2018年06月10日 11:24

Aqura vs WASHI

日本を代表する和紙作家、堀木エリ子氏とアキュラホームのコラボレーションが生んだ「変容する家」の1階リビングルーム。壁面は大きな和紙を通した光で満たされる

 日本を代表する和紙作家・堀木エリ子氏がプロデュースし、アキュラホームと建てた住宅「変容する家」をABCハウジングコレクョン神戸東にあるアキュラホーム神戸展示場で公開した。木造注文住宅を取り扱うハウスメーカー、アキュラホームと堀木氏のコラボレーションから生まれたモデルハウスだ。アキュラホームグループ創業40周年事業第の一つでもある。

 堀木エリ子氏は、1962年京都生まれ。これまで「建築空間に生きる和紙造形の創造」をテーマに、2700×2l00mmを大きなサイズを基本としたオリジナル和紙を制作する和紙クリエーターの第一人者。和紙インテリアアートの企画・制作から施工までを手掛ける人物だ。「和紙の世界をなんとかしたい!」という使命感で創作和紙の世界に入り、2018年に30周年を迎えた。

 近年、同氏の作品は「東京ミッドタウンガレリア」「パシフイコ横浜」「在日フランス大使館大使公邸」「成田国際空港第1ターミナル到着ロビー」のアートワークのほか、N.Y. カーネギーホールでの「YO-YO M Aチェロコンサート」の舞台美術など、国内外で活躍する。

 今回の住宅総合プロデュースは、同氏にとって初めての試みで、 “変容する家~移ろう空間~”をコンセプトにつくられた住宅。具体的には、日本の伝統工芸文化、建築文化である“和紙”と“建具”に着目し、日本を代表する工芸“和紙”を日本を代表する工芸“和紙”を住空間に取り入れた住宅だ。

 堀木エリ子氏によれば、「建具は古来より存在する日本の住宅の魅力のひとつで、日本人が継承してきた大切な伝統と知恵の泉源です。着脱によって、個室や大部屋に自由に空間を変容させることが可能。また和紙を通して光を取り込み、移ろいを醸し出す情緒や情感を演出しました。暮らしのなかで和紙を活かす。和紙が住環境を創るのです」という。

 出来上がった住宅は、1階は京都の堀木エリ子氏の工房で革新的な手法で創られた和紙を通した光で満たされた空間。家のなかで“和紙”が光の移ろいとともにその表情を変容させ、時間帯や空間の使用目的によって人々の暮らしをより豊かに演出している。

 2階は越前和紙の職人とのコラボレーションにより伝統的な手法で創られた和紙をあしらった建具で空間を区切る。これは、1500 年の歴史を持つ手漉き和紙の技術と、現代の手法を組み合わせて完成した。日本の和紙が暮らしの一部になることで、日本独自の美学を伝える。“建具”は襖や障子の着脱によって自由に空間を変容させることを可能にした。巨大な和紙の間仕切りにより、「変容する空間」となっている。

 いま、人々の多種多様な家族構成、生活様式やそのスタイルは大きく変貌を遂げている。アキュラホームグループと独特なオーラを放つ和紙作家で職人でもある堀木氏のコラボは、今回の住宅「変容する家」を通して、人々の暮らしの変化に対応し未来へ繋ぐ家づくり、そして伝統と革新を融合させた和紙による、情緒溢れる温もりと豊かな暮らしを提案する。(編集担当:吉田恒)