トヨタ自動車は、モビリティサービスプラットフォーム(MSPF)を活用したカーシェアサービス「Hui」を、米国ハワイ州で開始したと発表した。サービスの運営は、米国ハワイ州におけるトヨタ、レクサス、SUBARUの販売代理店であるServco社が行なう。
今回のサービスでトヨタは、北米におけるコネクティッド分野の戦略事業体Toyota Connected North AmericaがMSPFの一機能として開発したカーシェア事業用アプリケーションをServco社に提供し、サービスの運営をサポートする。
カーシェア「Hui」の利用者は、スマートフォンのアプリを通じて、ホノルル市内にある25カ所のステーションからプリウスなどのクルマを、24時間いつでも、時間または日単位で借りることができる。また、ガソリン代や保険料など、すべてが基本料金に含まれるため窓口での手続きが不要で、登録から車両予約、利用、支払いまでの一連の操作を全てアプリ上で行なうことが可能だ。
これに加え、車両に搭載された「スマートキーボックス(SKB)」により、利用者はドアロックの開閉やエンジンの始動もスマートフォンで行なう。
トヨタの副社長で「コネクティッドカンパニー」プレジデントの友山茂樹氏によると、「Servco社のカーシェアサービス『Hui』は、地域に根ざした販売店が、トヨタのMSPFと自らの資産を有効に活用し、安心、便利で、先進的なカーシェア事業を迅速に展開できることを実証したもの。ここで得られた成果を、グローバルな取り組みに反映し、魅力的なモビリティ社会の確立に貢献していく」と述べている。
また、Servco社のCEOであるマーク・フクナガ(Mark Fukunaga)氏は「Huiは、ハワイにおいて最も革新的なカーシェアサービス。このサービス開始は、Servco社とトヨタの双方にとって大変重要な一歩だ。Huiが移動手段の選択肢のひとつとしてホノルル市民や旅行客に利用されことを楽しみにしている」と語っているという。
今後、米国ハワイ州におけるMSPFの導入拡大により、販売店や事業者は、それぞれの知見を活かした独自のカーシェアサービスを展開することができる。(編集担当:吉田恒)