トヨタ自動車のコネクティッド分野の戦略事業体である「トヨタコネクティッド株式会社」は、欧州市場でのモビリティサービスニーズの高まりを受け、「TOYOTA Connected Europe, Limited」(TCEU)を設立した、と在日英国大使館からニュースが届いた。
ITの人材が豊富な英国ロンドンを拠点として、欧州トヨタの顧客にカーシェアなどのモビリティサービスに必要なプラットフォームの提供、ビッグデータの解析・活用を行なっていく。
新会社は、2016年に米国に設立された「TOYOTA Connected North America(TCNA)」と協力し、車両管理やリースプログラムなど、モビリティサービスのための多彩な機能を包括的に備えるトヨタのモビリティサービスプラットフォーム(MSPF)開発強化を図る。
また、車両から上がってくる大量のデータを安全に収集、解析するトヨタ・ビッグ・データ・センター(TBDC)の欧州での運営を管理するとともに、欧州一般データ保護規則(GDPR)を含む、情報セキュリティの対策に取り組むとしている。
新会社の設立にあたり、トヨタの副社長で「コネクティッドカンパニー」プレジデントの友山茂樹氏は、「TCEUはトヨタが進めるMSPFを用いたコネクティッド戦略を推進していく上で、欧州地域における重要な戦略的ビジネスユニットです。トヨタが持つ最先端のデータ解析技術も活用して、欧州のお客様に多様でより豊かなモビリティライフを提供していきます」と述べたという。(編集担当:吉田恒)