日本共産党の志位和夫委員長は197回臨時国会での安倍晋三総理の所信表明演説について、特に憲法改正議論は「国会議員の責任」などとしたことに「三権分立の原則すら守らない首相に憲法を論じる資格はない」と論じる資格なしと断じた。
志位委員長は「首相の所信表明で絶対に見過ごすことができないのは憲法問題だ」とし「憲法審査会で政党が具体的な改正案を示すことで、与党、野党といった政治的立場を超え、できるだけ幅広い合意が得られると確信していると呼びかけ、それを進めるのは『国会議員の責任』と述べた。こんな乱暴な立法府への介入はない。三権分立の原則すら守らない首相に憲法を論じる資格はない」とした。
また日本共産党は25日の機関紙赤旗でも「世論調査で国民の多数が自民党案の提示に反対する現状を無視し、憲法の定める三権分立を侵して立法府に改憲の号令をかける重大発言」と問題提起した。(編集担当:森高龍二)