197回国会での安倍晋三総理の所信表明を受け、自民党の二階俊博幹事長は「誰もが感じておられることだと思いますが、新たな3年間のスタートに誠に相応しい演説だったと思っている」と述べた。
二階幹事長は「(総理の)国づくりへの意欲、やる気に満ちたもので、総理としての今日までの経験に加え、更に円熟した政策の遂行にこれから大いに頑張っていこうという気迫がみなぎっておったと高く評価をしたい」と語った。
憲法改正に意欲を強くうかがわせた安倍総理の演説には「自民党として憲法改正は年来の希望であり、チャンスをずっと伺っていた。総理も大いに意欲を持っておられ、チャンス到来と思っている。しっかりやっていきたい」と答えた。
二階幹事長は改憲については「何でも急げば良いということではない。慎重にやるべきことは慎重に、丁寧にやるべきことは丁寧に、国民の皆さんの理解、了解を。こんなことではついていけないというようなことでは駄目ですよね」とも語った。
安倍総理は憲法について「(憲法は)国の理想を語るもの」と独自の見解を示し「憲法制定から70年以上を経た今、国民の皆様と共に議論を深め、私たち国会議員の責任を、共に果たしていこうではありませんか」と改憲を立法府に呼びかけた。
総理には憲法擁護義務があるが自衛隊記念日観閲式でも「自衛隊の存在は、かつては厳しい目で見られた時もあった。全ての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整える。これは今を生きる政治家の責任」と間接表現ながら憲法9条に自衛隊を明記する改憲の考えを示すなど、当初、自民党総裁としての発言だとしてきた一連の発言も総理としての発言の中でも語るようになっている。(編集担当:森高龍二)