敵基地反撃能力について自身の考え示さず 防相

2018年11月23日 12:25

 岩屋毅防衛大臣は22日の記者会見で、防衛大綱に「敵基地反撃能力」は盛り込まれないのか、との記者団の問いに自身の考えを示さなかった。

 岩屋大臣は「いわゆる『敵基地攻撃能力』については、これまでの日米の役割分担の中で米側に依存している。その政府の考え方に変わりはない」と敵基地を攻撃する能力は自国として持たない考えを明言したが、『敵基地反撃能力』については「政府全体で判断していく」と敵基地を反撃する能力までを自国で有することにするのかどうか、政府としてこれから判断していくものとの考えを示した。

 岩屋大臣は「自民党の中でも今議論していただいており、与党のワーキングチームでも議論をいただいている。政府の有識者懇談会でも議論をいろいろしていただいているので、そういった議論も聞かせていただいて、最終的に政府全体で判断する」とした。

 また岩屋大臣は敵基地攻撃能力と敵基地反撃能力について「自民党がまとめられた提言では明確に区別しておられると承知している」としたが「与党の意見、自民党の意見、有識者懇の意見も聞かせていただいて、最終的に総合的に政府全体で判断していくことだと思う」と明確な回答を避けた。(編集担当:森高龍二)