ホンダ、かつてのクロカン四駆の名が復活、新型SUV「パスポート」、北米で発表

2018年12月03日 06:46

Honda_Passport

ホンダの北米向けSUVとして4車種目となる新型「Passport」をロサンゼルスオートショーで初公開

 ホンダは、米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されている、2018年ロサンゼルスオートショー(プレスデー:2018年11月27~29日、一般公開日:11月30日~12月9日)において、新型SUV「Passport(パスポート)」を世界初披露した。

 パスポートは、ホンダの北米おけるSUVラインアップにおいて4車種目のモデルとなり、市場の評価が高い「CR-V」と「Pilot(パイロット)」の間に位置付けられる。2019年初頭に米国での発売を予定しており、ホンダはパスポートの投入で、SUVラインアップのさらなる強化を図る。

 パスポートは、より力強い走りと幅広いパーソナルユースに対応した5人乗りのミドルサイズSUVで、一般道での洗練された走りとオフロードでの高い走破性を両立させるとともに、プラットフォームは同社パイロットから流用しており、クラストップのゆとりある室内空間を実現しているという。

 ちなみに「パスポート」という名前は、かつていすゞからOEM供給を受けて北米で販売していたクロカン四駆のモデル名で、覚えている人にとっては懐かしい名前だ。

 パワーユニットは、パイロットと同じ出力280馬力のパワフルな3.5リッター V型6気筒直噴i-VTECエンジン。これに9速オートマチックトランスミッションを組み合わせて、力強くスムーズな走りとダイレクトなレスポンスを実現した。

 路面状況に合わせて前後輪の駆動力配分を緻密に電子制御する四輪駆動システム「i-VTM4」と、砂地、泥道、雪上など各シーンに最適化した4つの走行モードを切り替え可能な「Intelligent Traction Management(インテリジェント・トラクション・マネージメント)」を組み合わせ、さまざまな状況下で高い走破性と走行安定性を発揮する。

  エクステリアは、マットブラックのグリルやバンパーによりスポーティでタフな印象をアピール。SUVらしい力強さを印象づける20インチホイールを採用するとともに、パイロットと比較してゆとりある最低地上高により、起伏のある路面でも高い走破性を持たせた。

 新型は高い衝突安全性能に加えて、ミリ波レーダーと単眼カメラによる高精度な検知機能を備えた先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を採用し、安心で快適な運転や事故回避を支援する。

 新型パスポートは、米国の研究開発拠点Honda R&D Americas, Inc.で開発され、米国アラバマ工場で生産する。(編集担当:吉田恒)