日産、デトロイトショーで、自動運転EVコンセプト「Nissan IMs」を世界初公開

2019年01月18日 06:36

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日産が「デトロイトショー」で公開した電気自動車のコンセプトカー「Nissan IMs」、自動運転機能を備えた電動4輪駆動車で走行距離380マイル(約600km)を実現するという

 日産は、開催中の「2019年北米国際自動車ショー」(デトロイトショー)で、電気自動車(EV)のコンセプトカー「Nissan IMs」を世界初公開した。同モデルは革新的なパッケージやパワートレイン技術を採用し、将来の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を体現したとする。

 斬新なフォルムの「Nissan IMs」は、広い室内空間に「2+1+2」の独自のシートレイアウトを採用、回転式のフロントシートと小型アウトボードシートを両サイドに備えた高級感あふれる「プレミア」リアセンターシートを装備している。

 パワートレーンは、フロントとリアに高性能モーターを採用し、115kWhの大容量バッテリーを搭載し、360kWの出力と800Nmのトルクを発生し、一度のフル充電で走行距離380マイル(約600km)を実現する。前後のモーターによる4輪駆動システムは高いコーナリング性能を発揮し、路面の状況と運転モードに合わせて乗り心地とハンドリングを調整できる最新式のエアサスペンションを採用した。

 刺激的なスタイルの「Nissan IMs」のエクステリアは、未来志向のハイテクタッチと、日本のDNAでもある伝統の職人技が融合。 滑らかでセクシーなエクステリアはシンプルな縦横のラインで構成され、長いホイールベースとウエストライン、特徴的なAピラーやリアウィンドウなど、個性的なスタイルでありながらすっきりしたシンプルなシルエットに仕上げられた。

 フロントには、日産のデザイン言語である「Vモーション」を採用。グリルレスの大胆でスリムなV字型デザインは、未来的な印象を与える。その他、日本伝統の「麻の葉」柄からインスピレーションを得た幾何学模様をルーフのスモークガラス表面や、ホイールや内装を含め、デザイン全体に取り入れた。

 インテリアはシンプルなエクステリアと対照的に、洗練された日本の職人技によって仕上げた現代日本のモダンな住宅を思わせる。同時にハイテクで個性的な印象を作り出している。また、落ちついたムードの素材とカラーの周囲にライトを配置することで、インテリアに躍動感をも与えている。

 自動運転モードで走行中は、ヘッドライトとリアのイルミネーションライトがブルーに変わり、前後それぞれのイルミネーションの中央が点滅することで歩行者や周囲のドライバーに自動運転で走行していることを知らせる。

 自動運転時は、フロントシートを内側におよそ15度回転させて、後部座席と会話のしやすい配置にすることができ、ステアリングは格納され、快適にくつろぐことができる広々とした空間が生まれるという。(編集担当:吉田恒)