「合意なきEU脱退は回避すべき」安倍総理

2019年02月06日 06:26

 安倍晋三総理は4日、来日中のドイツ・メルケル首相との共同記者会見で「今月1日の日EU(欧州連合)・EPA(経済連携協定)の発効により誕生した世界最大の自由な先進経済圏を日独で牽引していく」と強調。

 安倍総理は「そのためにも、欧州、世界経済に対する英国のEU離脱の影響を最小化する必要がある」とし「合意なき離脱は是非回避すべき」と語った。

 安倍総理は「日独がルールに基づく国際秩序の維持や国際社会の安定と繁栄のために果たすべき責任はますます大きくなっている」と語り「WTO(世界貿易機関)改革を始めとした自由で開かれた経済システムの維持、強化のための取り組みに日独で緊密に協力していきたい」と述べた。

 また「先端技術を活用した豊かな未来の創造を両国で共に切り開き、自動運転、AI、IoT分野の共同研究を強化することを確認した」と述べた。

 このほか、北朝鮮に対しては「北朝鮮が全ての大量破壊兵器とあらゆる射程の弾道ミサイルの完全検証可能かつ不可逆的な廃棄の実現、安保理決議の完全履行の必要性について改めて一致した」と語った。(編集担当:森高龍二)