職権、職権、職権、話し合いはなし 国会運営

2019年02月08日 07:05

 立憲民主党の逢坂誠二政調会長は7日の衆院予算委員会の理事懇談会が野田聖子委員長(自民)の職権で立てられていることに強く抗議した。逢坂議員は「すべて職権、職権、職権」と語り「話し合いも何もまったくない」と与党の国会運営の強引ななり方を非難。

 また安倍晋三総理が北方領土を語る際、「日本固有の領土」とするこれまでの表現を避け「主権を有する島々」とトーンダウンした表現をしていることについても逢坂議員は「外務省に『島々とはいったい何を指すのか』と聞いたら『答えられません』と言う。これほどまでに国家基盤が揺らいでいる。とんでもない状況だ」と提起した。

 また賃金構造統計の不正に関し、担当していた大西康之政策統括官を大臣官房付に突然異動させ、口封じを図ったことも念頭に、政府・与党の対応について「民主主義の根本が腐っている」と危機感をつのらせ「この状況を何としても打破しなければいけない」とした。

 そのうえで、逢坂議員は「日本の統計制度は総務省がグリップしていることになっているが、グリップが効いているとは思えない」と述べ、これも踏まえて問題に取り組む考えを示した。(編集担当:森高龍二)