カワサキモータースジャパン、名機「W1」の血統を継ぐ「W800シリーズ」を復活

2019年02月10日 12:15

Kawasaki W800 Street

カワサキは、2016年7月のファイナルエディションを最後に同社ラインアップから姿を消していた大型トラディショナルバイク「W800シリーズ」を復活させる。写真は「W800ストリート」

 カワサキモータースジャパンは、空冷バーチカルツインエンジンを搭載する大型トラディショナルバイク「W800シリーズ」を復活させる。「W800ストリート」および「W800カフェ」を3月1日に発売すると発表した。

 W800は、メグロから引き継いだ50年にわたる「W」ブランドの血脈の最新進化形だ。名機「W1」が背負った使命を「Ninja」「Z」に引き継いだ今、かつての「W1」がもっていた「ビッグバイクらしさ」、つまり「操る悦び」「所有する悦び」「愛でる悦び」を純粋培養し、トラディショナルな“らしさ”にこだわったモーターサイクルだ。

 厳しい排出ガス規制に適合した、美しい外観を持つ空冷バーチカルツインエンジンのほか、360°クランクの特性を活かした鼓動感のあるエキゾーストサウンドなど、オリジナル「W」の雰囲気を損なわないように配慮しながらも現代的で信頼性の高いパフォーマンスを実現した。搭載エンジンは773ccバーチカルツインSOHC、最高出力は52ps(38kW)/6500rpm、最大トルクは62Nm(6.3kg.m)/4800rpm。ブレーキは前後ディスクとなる。

 「W800ストリート」は、シンプルでブラックアウトされたデザイン。クラシックなアップライトスタイルのハンドルバー、770mmのシート高としたロープロファイルシートを備え、現代のモーターサイクルでは見つけることが難しい、真のクオリティと時代を超越した美しさを持ち合わせたモデルといえる。

 一方、「W800カフェ」は、クラシカルかつスポーティなカフェレーサー。専用フロントカウルを装備するほか、クラブマンスタイルのハンドルバーとカフェシート(シート高790mm)による適度な前傾姿勢となる。

 W800は、トラディショナルな美しさとロングストロークのバーチカルツインエンジンによる味わい深いライディングフィールが魅力のモデルとして人気を博していたが、2016年7月のファイナルエディション発売を最後にフェイドアウトしていた。

 「W800ストリート」はメタリックフラットスパークブラック×メタリックマットグラファイトグレーで、99万3600円。「W800カフェ」はメタリックマグネシウムグレー×ギャラクシーシルバーで、111万2400円だ。(編集担当:吉田恒)